就職先の給与に固定残業代が含まれているんだけどブラックかな
固定残業って残業を見込んでいるからちょっと怖いよね
固定残業代がある企業は、ブラック企業の可能性があるって聞いたことありますよね。
でも、固定残業代だけでブラック企業だと決めつけるのは早計かもしれません。
そこで、今回は固定残業代の罠ブラック企業を見抜く方法について紹介します!
固定残業代の仕組みと注意点
固定残業代制度を導入している企業が、必ずしもブラック企業だとは限りません。しかし、その仕組みを悪用されるリスクは確かに存在します。
まずは固定残業代の基本を押さえつつ、注意すべきポイントを見ていきましょう。
固定残業代に関する正しい理解が、ブラック企業を見抜くカギになるはずです。
固定残業代を適切に運用している企業もあれば、違法行為の温床になっているケースもあります。
トラブルに巻き込まれないためにも、しっかりと見極める目を養いましょう。
固定残業代とは?
固定残業代とは、残業代をあらかじめ給与に含めて支払う制度のことです。毎月の給与に、一定時間分の残業代が固定額として上乗せされる仕組みです。
会社側にとっては、残業代の計算や支払いの手間を省けるメリットがあります。しかし、労働者側には、以下のようなデメリットが潜んでいます。
- 固定額を超える残業に対する割増賃金が支払われない
- 残業時間の管理がおろそかになりやすい
- 長時間労働を助長するリスクがある
例えば、月40時間の残業代が固定額に含まれる場合、それ以上の残業をしても追加の割増賃金は発生しません。予定外の長時間労働を強いられるリスクがあるのです。
本来、残業代は1分単位で支払うのがルール。ところが、固定残業代制度では、その感覚が麻痺してしまいがち。管理職の意識も低下し、残業時間が際限なく増えてしまう懸念があります。
適正な運用がなされない限り、固定残業代制度は労働者にとって不利益なものになりかねません。働き方を歪めるブラック企業の温床になるリスクを、しっかり認識しておく必要がありそうです。
固定残業代のメリット・デメリット
固定残業代制度には、一定のメリットもあります。労使双方にとって、以下のような利点が挙げられるでしょう。
まず企業側にとっては、残業時間の細かな計算や割増賃金の支払い事務を省力化できる点が大きなメリット。コストと手間の削減につながります。
- 残業代の計算や支払い事務を簡略化
- 人件費を固定化して予算管理しやすい
- 一定の残業見込みで採用しやすい
一方、労働者側のメリットとしては、残業代を給与として確実に受け取れる点が挙げられます。実際の残業時間が固定額を下回った場合でも、その差額を受け取る権利が保証されるのです。
ただし、これらのメリットはあくまで適正な運用が前提。固定残業代を口実に、際限のない長時間労働を強いるブラック企業も存在します。
メリットとデメリットのバランスをしっかり見極め、自分の働き方に合う環境かどうかを慎重に見極める必要があるでしょう。
きちんとルールを守る会社なら、働く側のメリットもあるのね。でも悪用するブラック企業は要注意だわ!
注意すべきポイント
固定残業代制度を悪用するブラック企業の手口として、もっとも多いのが違法な長時間労働の強要です。労働者の健康や私生活を顧みない過重労働を常態化させるリスクがあります。
固定残業代を導入する企業を見極める際は、以下のような点に注意が必要です。違法行為の芽を見逃さないことが肝心です。
- 36協定(残業時間の上限)の有無
- 固定残業代の対象時間を大幅に超える残業の常態化
- 勤怠管理の杜撰さ、不透明さ
まず、36協定の内容をチェックしましょう。これは労使間で結ぶ残業時間の上限に関する取り決めです。1ヵ月45時間、年間360時間を超える内容は、原則として違法。その範囲内に収まっているかを確認します。
また、実際の残業時間が、固定残業代の対象時間を常習的に超過していないかもポイント。時間外労働の割増賃金が適切に支払われているかどうか、給与明細などでしっかり確認する必要があります。
さらに、勤怠管理の実態にも目を光らせましょう。上司の強要で、残業時間を過少申告させられるケースも。適正な労働時間管理がなされているかは、ブラック企業を見分けるカギになります。
残業代の不払いは違法行為よね。でもサビ残を強要する企業は後を絶たないわ。目を光らせて見極めないと!
ブラック企業の見分け方5つのポイント
固定残業代制度は、ブラック企業を見抜く一つの指標になります。しかし、それだけで判断するのは危険です。
ブラック企業の特徴は、他にもたくさんあります。総合的に見極める必要があるでしょう。
就職や転職の際は、以下の5つのポイントをしっかりチェックしましょう。
一つひとつの特徴を確認しながら、ブラック企業の危険度を測ってみましょう。
自分の身は自分で守る。リスクを見極める目を養うことが大切です。
長時間労働の有無
ブラック企業の代名詞とも言えるのが、違法な長時間労働の横行です。サービス残業の強要は、もはやブラック企業の特徴と言ってもいいでしょう。
就職や転職の際は、以下のような視点から実態をチェックしましょう。少しでも違和感を覚えたら、要注意です。
- 36協定の内容と、実際の残業時間の乖離
- 勤怠管理システムの不備や改ざん
- 退社時間の極端な遅さ
例えば、36協定で定めた残業時間の上限が、実態とかけ離れているケースは少なくありません。法律の抜け穴を悪用し、青天井の長時間労働を社員に強いる企業は要警戒です。
また、勤怠管理のずさんさも典型的な特徴。PCのログイン記録と、実際の残業時間が乖離しているケースもあります。やむを得ず早退した場合でも、自動的に定時退勤になる”理不尽すぎるシステム”は、ブラック企業ならでは。
残業時間の見直しに消極的だったり、「腰を据えて仕事に打ち込め」などと社員の働き方を律するような経営陣の姿勢も、ブラック企業の空気を物語っています。総合的に勘案し、長時間労働のリスクを見極めましょう。
残業代の支払い状況
固定残業代を悪用するブラック企業の見分け方として、もっとも基本となるのが残業代の支払い状況です。不払いや違法な計算方法がないかどうか、しっかりチェックしましょう。
割増賃金の支払い状況を確認するポイントとしては、以下のような点が挙げられます。面接の際に、遠慮なく質問してみるのも一案。
- 固定残業時間を超過した場合の割増賃金の有無
- 1分単位の残業代支払いの実施状況
- 管理職の名ばかり残業代不払い
例えば、固定残業代を支払っているからと言って、それを超える分の残業代を払わないのは違法。「固定残業代に上乗せして、超過分の割増賃金を支払っているか」を給与明細で確かめる必要があります。
また、1分単位の残業代支払いを求める労基法の原則を無視し、30分や1時間単位で切り捨てていないかもチェックポイント。15分単位の中途半端な計算をしているケースも、違法の可能性大です。
管理職は残業代支払い義務の例外とされていますが、その要件を満たさない違法な “名ばかり管理職”を多数輩出しているのもブラック企業の特徴。従業員の3割以上が管理職だと、かなり怪しいと考えていいでしょう。
残業代の計算方法って、意外と知らない人が多いよね。でも、自分の権利を守るためにもしっかり確認しないとね!
離職率の高さ
ブラック企業で働く社員のストレスは、いずれ限界を迎えます。過酷な労働環境から抜け出すため、早期退職を選ぶケースが後を絶ちません。
離職率の高さは、ブラック企業を見抜く重要なバロメーターと言えるでしょう。以下のような傾向がある企業は、リスクが高いと考えていいでしょう。
- 3年以内の若手社員の退職者が多い
- 新卒採用の定着率が著しく低い
- 中途採用者の早期退職が頻発
例えば、入社3年以内の若手社員の大量退職は、典型的なブラック企業の症状。「この会社は無理」と悟った社員が、早々に見切りをつけるのです。過去3年間の新卒社員の定着率を確認してみましょう。
同様に、中途採用者の退職率の高さにも注意が必要です。経験者の目に、職場環境の悪さが早期に看破されてしまうのがブラック企業。「辞める人が後を絶たない」のは、かなり由々しき事態と受け止めるべきです。
離職率の高さを「若者の我慢強さ不足」のせいにするような企業は論外。「向き不向きがあるだけ」などと言い訳する経営陣の意識の低さにも、ブラックな空気を感じ取ってください。
社員の口コミ
就職先や転職先の企業を見極めるには、現場で働く社員の生の声に耳を傾けることが何より大切。ネット上の口コミを確認することで、表向きには見えにくい実態が見えてくるはずです。
ブラック企業の口コミでは、以下のような共通点が見られます。アルバイト経験者の声も参考になりそうです。
- サービス残業の横行を訴える声が多い
- パワハラやセクハラなどのハラスメントに言及
- 「ここは絶対に辞めたほうがいい」と繰り返す
例えば、口コミサイトでサービス残業の強要を告発する書き込みが目立つ企業は、かなり危険度が高いと判断できます。単発的な事例ではなく、組織的に行われている可能性大。
また、パワハラやセクハラなど、ハラスメントに関する言及も見逃せません。上司の理不尽な言動を、部下が不平不満をぶちまけているケースは少なくないはず。組織の体質を物語っていると考えていいでしょう。
さらに、「二度と働きたくない」「ここは地獄」など、強い調子で退職を勧める口コミも重大なサイン。感情的な表現ゆえに、信憑性は高いと受け止めるべきです。
リアルな口コミは、企業の実態を知る手がかりになるわ。美辞麗句のキャッチコピーに惑わされないことね!
福利厚生の実態
ブラック企業を見抜く上で、福利厚生の充実度もひとつの指標になります。表向きは魅力的な制度を用意していても、その実態は「絵に描いた餅」というケースも少なくありません。
就活生や転職希望者が注目すべきポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 年次有給休暇の取得率の低さ
- 育児休業・介護休業制度の死文化
- 社員旅行など福利厚生行事の実施状況
例えば、有給休暇の取得率の低さは、ブラック企業の典型的な症状。「取得を申請しづらい」「取ると皆の顔色が変わる」など、暗黙の圧力で休暇を封じ込める企業は今も少なくありません。
また、育児・介護休業など、法律で定められた制度が機能していないのもブラック企業の特徴。取得実績がほとんどないケースは、制度があっても活用しづらい職場環境だと疑ったほうがいいでしょう。
社員旅行などのイベントも、ブラック企業では「強制参加」が横行しがち。「fellowship」などと銘打って、休日返上での長時間労働を強いる事例も。積極的に実施しているように見せかけて、中身は従業員無視というケースは意外と多いのです。
なんだかんだ言って、有休が取れるかどうかって、働きやすさの物差しよね。制度の中身をよく見極めないと!
固定残業代を導入しているブラック企業の実態
ブラック企業にとって、固定残業代制度は、違法な長時間労働を正当化する格好の口実になります。その実態を知ることが、被害に遭わないための第一歩。
固定残業代を悪用するブラック企業の手口と、その見分け方を詳しく見ていきましょう。
ひとつずつ、具体的な事例を見ていきましょう。
固定残業代の悪用例
ブラック企業が固定残業代を悪用する典型的な手法が、「みなし残業」の強要です。「遅くまで残って当たり前。定時で帰るのは論外」といった過酷な働かせ方を正当化する口実に使うのです。
具体的には、以下のようなケースが挙げられます。
- 「定時では仕事は回らない」と残業を強要
- 「固定残業代の範囲内」と割増賃金を払わない
- 「残業代は充分支給している」と不満の声を封じる
例えば、「うちは残業代をきちんと払っているから、働いた分の給料はもらえている」などと言って、過重労働の不満を封じ込めるケースがあります。しかし、固定残業代の対象時間を超える部分の割増賃金が支払われていないことも少なくありません。
また、「所定外労働は、固定残業代の範囲内に収まっている」などと説明して、社員を納得させようとする企業も。しかし、実際には「記録上の残業時間は少ないが、実態は過酷な長時間労働」というギャップがあるのです。
アルバイトや派遣社員にも固定残業代を適用し、残業代をピンハネする違法行為も横行。「フルタイムで働けば残業代込みで時給1500円」などと説明するのが常套手段です。
実際の残業時間
ブラック企業で横行する「サービス残業の強要」を見抜くには、実態と記録のギャップに注目することが大切です。
ブラック企業がよく使う手口が、以下のような「勤怠の改ざん」。記録上の残業時間を少なく見せかける一方で、過酷な長時間労働を社員に強いているのです。
- 退勤打刻後の業務を強要
- 休日出勤を水面下で指示
- 勤務時間の過少申告を強要
例えば、タイムカードで退勤時刻を打刻した後も、「その日のうちに仕上げるように」と指示するのは典型的な違法残業の強要。翌日以降に記録を残さないよう、口頭だけで指示することも少なくありません。
同様に、休日出勤を命じておきながら、勤怠システムには入力させない、いわゆる「休日出勤のサービス化」も横行。有給休暇を取得した場合でも、その分を休日に穴埋めさせる「有休潰し」などは、ブラック企業ならでは。
見かけ上は「残業時間ゼロ」「有休消化率100%」といったウソの実績を作り上げる一方で、水面下で違法行為を繰り返すのがブラック企業の常とう手段なのです。
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給与と業務量のバランス
ブラック企業では、給与と業務量のバランスが著しく崩れているケースが少なくありません。固定残業代を支給しているように見せかけて、その対価にみあわない過重労働を強いるのです。
まず注意すべきは、以下のような「割に合わない仕事の押し付け」。職務内容と報酬のバランスが取れていないのは、ブラック企業の典型的なサインです。
- 「これも仕事のうち」と際限ない業務の拡大
- 「できて当たり前」と高度な成果の要求
- 「上司の仕事」を押し付けるパワハラ
例えば、「うちはみんな遅くまで頑張っているんだから、君も仕事を持ち帰るのは当然」などと、際限なく業務を拡大していくのはブラック企業の常套手段。「仕事だからしょうがない」と思わせる心理的圧力も見逃せません。
また、求人票に書かれた職務内容を大幅に超える「予備知識が必要な業務」を、教育なしで新人に丸投げするケースも。「君の実力なら、できて当たり前」などと、過大な期待をあおって、自発的な奮闘を促すのです。
上司の職務をタダ働きで部下に押し付けるパワハラまがいの行為も、ブラック企業に多く見られる傾向。管理職手当は上司のもの、部下への還元は「経験を積ませてやっている」で済まされるという理不尽さが横行しています。
仕事と報酬のバランス、会社選びの大事なポイントよね。「やりがい」を口実に、タダ働きさせようとする企業は危険信号!
ブラック企業を避けるための5つのステップ
ブラック企業に騙されないためには、事前の備えが肝心。被害に遭わないための心構えを、5つのステップで確認しておきましょう。
企業の調査方法
ブラック企業のリスクを事前に察知するには、徹底的な企業調査が欠かせません。思い込みを排除し、客観的な目で実態を見抜く習慣をつけることが大切です。
企業の実態を探るためのポイントを挙げておきましょう。就職活動の早い段階から、以下のような観点で情報収集を始めてみてください。
- ネット上の口コミ、評判をチェック
- 知人、OB訪問で生の声を集める
- 企業の労働問題の有無を調べる
まず、インターネットの口コミサイトなどで、企業の評判を検索してみましょう。社員の生の声は、表向きの宣伝文句では見えない実態を知る手がかりになります。
知人や先輩など、実際にその企業で働いた経験のある人からの話も参考になるはず。「長時間労働が常態化している」「有休を取得しづらい雰囲気がある」など、リアルな声を集めることが大切です。
また、企業の労働問題に関する情報開示請求をしてみるのも一案。労基署に対する是正勧告歴や、労働審判の有無などを調べることで、ブラックな体質が浮き彫りになることも。
面接での質問ポイント
ブラック企業の見極めに役立つのが、面接での質問です。採用担当者の反応から、職場の実態を探ることができるはず。
面接では、以下のような質問を投げかけてみましょう。回答のニュアンスから、ブラックな雰囲気を察知する感覚を磨くことが大切です。
- 平均的な勤務時間は何時間ですか?
- 36協定の内容を教えてください
- 有給休暇の取得率はどのくらいですか?
例えば、勤務時間について尋ねた際、「うちは残業が少ない」と言いつつも、具体的な時間を答えられない場合は怪しい兆候。「みんな遅くまで頑張っているから、平均は出せない」などと濁す姿勢にも注意が必要です。
36協定の内容についても、きちんと説明できない企業は危険信号。「締結はしているが、詳しい内容は把握していない」といった反応は、労務管理がずさんな印象を感じさせます。
有給休暇の取得率の質問にも、具体的な数字で答えられない企業が意外と多いもの。「最近は皆忙しくて……」などと言葉を濁す姿勢からは、休暇を取得しづらい雰囲気が伝わってきます。
面接は企業を知る大チャンス!聞きたいことは遠慮なく質問しましょう。答えに詰まる項目は「企業のウィークポイント」かも。
契約書の確認事項
内定後は、契約書の内容を入念にチェックすることが重要です。給与明細など、具体的な数字が示されていない場合は、しっかりと確認しておきましょう。
特に注意したいのが、以下のような項目。ブラック企業に多い「契約書のウソ」を見抜く目を養うことが大切です。
- 残業手当などの各種手当の計算方法
- 休日出勤や法定外労働の割増賃金の有無
- 固定残業時間を超えた場合の残業代
例えば、基本給と諸手当の内訳があいまいなケースは危険信号。「残業手当は30時間分を含む」といった但し書きを見落とすと、青天井で残業を強いられるリスクがあります。
休日労働や深夜労働など、法定外の労働についての記載がないのも問題アリ。「休日出勤は命じられたら断れない」といった過酷な働き方を強いられる可能性が高いです。
固定残業代の対象時間を超えた場合の取り決めが書かれていないのも、ブラック企業のサイン。「何時間働いても、これ以上は払わない」といった姿勢が垣間見えます。
契約書ってわかりにくい言葉が多いから、つい読み飛ばしがち。でも、トラブルを避けるためにもしっかり目を通すことが大事よね。
口コミサイトの活用
内定承諾の前に、口コミサイトで社員の評判を再度チェックしておくのも良い方法。配属予定の部署の雰囲気など、生の情報が得られることも。
口コミサイトでは、以下のようなキーワードに注目してみましょう。ネガティブな書き込みが目立つ場合は、入社を再考するきっかけにもなります。
- 「ブラック」「過酷」「やばい」などの言葉
- 「定時で帰れない」「休みが取れない」などの悲痛な声
- 「意識改革が必要」といったパワハラまがいの表現
内定先企業について「ブラック」というワードが頻出する口コミは、かなり危険度が高いサイン。「過酷な労働環境」「やばい職場」など、同様のニュアンスの言葉が散見されるなら、要注意です。
「定時で帰ろうとすると、顰蹙を買う雰囲気がある」「長期休暇を取得すると、白い目で見られる」など、働きにくさを訴える声も見逃せません。表向きは「働き方改革」を掲げていても、社員の本音は別というケースは少なくありません。
「もっと会社に貢献する意識を持て」「昔の方が皆よく働いていた」など、パワハラを連想させる表現にも注目。過去の価値観を若手社員に押し付ける姿勢は、ブラック企業の特徴だと言えるでしょう。
労働環境の見極め方
入社前に、職場の雰囲気を直接確かめる機会があれば、ぜひ参加してみましょう。歓迎会などのイベントは、働く環境を知るいい機会になるはず。
職場見学の際は、以下のようなポイントをチェックしてみてください。些細な会話やしぐさから、ブラック企業のにおいを感じ取ることも可能です。
- 終業時間に照らした在席状況
- 社員同士の会話のトーン
- デスク周りの整理整頓具合
例えば、定時過ぎにもかかわらず、ほとんどの社員が席に残っている様子は、長時間労働の蔓延を示唆しています。「もう帰る人は?」と聞いて、「え、まだこんな時間じゃ……」といった反応をされれば、サビ残が常態化している証拠でしょう。
社員同士のコミュニケーションも、職場の空気を知るヒントになります。部下の些細なミスに対し、上司が大声で怒鳴りつけている場面に出くわしたら、パワハラが横行している可能性大。何気ない会話から伝わる重苦しさにも、注意を払ってみてください。
デスク周りの散らかり具合にも、ブラック企業のサインが隠れていることがあります。書類が足の踏み場もないほど散乱していたら、極端な忙しさの表れかも。「残業で深夜まで働くのが当たり前」という環境では、整理整頓どころではないのです。
内定承諾の前に、職場の空気を肌で感じてみるのが理想ね。些細な違和感を見逃さないことが大事!
総合的に判断して、ブラック企業の危険性が高いと感じたら、内定辞退も視野に入れましょう。将来のキャリアを棒に振るよりは、再就職活動に打って出る勇気も必要です。
ブラック企業に騙されないためには、リスクを冷静に見極める目を養うことが何より大切。一時の甘言に惑わされることなく、自分の人生を賭けるに値する会社かどうかを見定めてください。
まとめ 固定残業代を悪用するブラック企業の見抜き方
今回は、固定残業代制度の落とし穴とブラック企業の特徴についてについて紹介しました!
しっかり企業を調べて、ブラック企業は避けられたわ。
就職活動中の皆さんは、固定残業代の仕組みをよく理解し、ブラック企業の見分け方を身につけましょう。口コミサイトや契約書の確認を怠らず、働きやすい環境の会社を見極めてくださいね。
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